省エネでシンプルな水処理
私たちが提案するのは、省エネでシンプルな水処理の方法です。
UV+純チタン光触媒による有機物分解技術や低酸素シャーベット生成技術など、お客様の抱える課題に応じた解決策をご提案。
循環式温浴施設の水質改善、遠隔地への生鮮食品輸送時における鮮度維持など、当社の技術を応用することで、SDGsをはじめ社会が直面している様々な課題へのアプローチが、極めてシンプルな方法で可能になります。
アイデア事例
電解殺菌水生成技術
電解電極とAC/DC電源という極めてシンプルな構成で、殺菌水生成器を作ることができます。
殺菌水に4菌種の培養液を接種したところ、全ての菌種に対して殺菌効果が認められました。
供給菌株 | 接種菌数(CFU/ml) | 残存菌数(CFU/ml) |
---|---|---|
大腸菌 | 7.6×106 | 0 |
黄色ブドウ球菌 | 8.2×106 | 0 |
カンジダ菌 | 4.8×106 | 0 |
白癬菌 | 2.6×105 | 0 |
生鮮食品の殺菌
殺菌水で製氷した氷と、通常の水道水で製氷した氷にサバを投入し、氷解するまでの菌数を経時測定したところ、水道水で製氷した氷に投入したサバには一般生菌が確認されましたが、殺菌水で製氷した氷に投入したサバの一般生菌残存数は0でした。
低酸素シャーベット製造・濃縮技術
当社の技術で、スラリー濃度約70%、溶存酸素濃度2.9ppm、塩分濃度0.94%、-1℃の低酸素シャーベットを生成することができます。
たとえばこの技術を生鮮食品輸送に応用することで、高い鮮度を維持したまま、遠隔地への輸送が可能になります。
食品の鮮度保持
購入後に氷中で搬送した鶏を脱気後、冷蔵庫の真空チルド室と-1℃液中に保管し、鮮度を示すK値を測定、比較したところ、5日間保管した後のそれぞれのK値は、チルド室保管した鶏が43.5%であったのに対し、-1℃液中保管した鶏は25.2%となり、チルド室保管に比べ高い鮮度を維持できていることが分かりました。
開始時
K値=11.5%
チルド冷蔵熟成4日目
K値=41.2%
チルド冷蔵熟成16日目
K値=43.5%
-1℃液中熟成4日目
K値=12.5%
-1℃液中熟成16日目
K値=25.2%
開始時 K値=11.5% | チルド冷蔵熟成 4日目 K値=41.2% | チルド冷蔵熟成 16日目 K値=43.5% |
-1℃液中熟成 4日目 K値=12.5% | -1℃液中熟成 16日目 K値=25.2% |
Tips 「K値」
魚肉に含まれる「ATP」という分子は時間経過とともに分解され、うま味として知られる「イノシン酸(IMP)」が生成されますが、さらに時間が進むと苦味などの原因となる「イノシン(HxR)」「ヒポキサンチン(Hx)」という物質に変化してしまいます。
K値は、ATPとATPの分解生成物全量に対するHxRとHxの割合を示したもので、以下の式で求められ、その数値が小さいほど鮮度が良いとされます。
K値(%)=(HxR+Hx)÷(ATP+ADP+AMP+IMP+HxR+Hx)×100
光触媒水処理技術
キャビテーションバブルに175nm波長のUV光を照射することでオゾン水を生成し、殺菌を行います。
また、チタン製光触媒構造体に245~365nm波長のUV光を照射することで水中有機物の分解処理を行います。
水中の溶存酸素から平均粒径33µmのキャビテーションバブルを生成するため、0.3ppmの低濃度オゾン水を低コストで生成することができます。
有機物分解による水質改善
公衆浴場(循環式温浴施設)の風呂排水に245nm波長のUV光を照射、有機物の分解試験を行ったところ、濁度は照射前の約1/4、洗浄などに使用する過マンガン酸カリウムの消費量は約1/2に改善しました。
有機物分解・殺菌作用による水質改善によって、水量の削減を図ることができます。
処理前 | 処理後 | |
---|---|---|
色度 | 0.6度 | 1.6度 |
濁度 | 3.5度 | 0.8度 |
水素イオン濃度 | pH6.0(25.0℃) | pH6.6(25.4℃) |
過マンガン酸カリウム消費量 | 8.1mg/L | 3.8mg/L |
※大腸菌群は処理前より未検出であったため割愛
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